浄水場を出てから各家庭の蛇口に届く前に、再汚染される危険性がある水道水

TVの報道で見かける水道管破裂のニュース、人でいう狭心症や心筋梗塞のように血管内が詰まっていて危険な状態なのでは?と心配になってしまいます。実際、全国の上水道管の老朽化は進んでいて、総延長61万キロメートルの内ほぼ地球一周分に匹敵する距離が法律に定められた耐用年数40年を既に過ぎているとか・・・。公共部分の水道管を順次、取り替える事ができたとしても、その先のマンション内や戸建ての敷地内の水道管はどうなっているのでしょうか。

未だに全国の水道管の25%が鉛製という現実

マンションなどの集合住宅では、水をいったん受水タンクに貯めてから、各家庭に供給しています。このタンクやタンクから先の家庭を結ぶ水道管の汚染や腐食が進んでいる事が判っています。水道から赤い水が出てきたり、変な臭いがしたという経験をされている方も沢山いらっしゃるはず。この赤い水は、「赤水」と呼ばれ、水道管内部や継手の腐食によって錆びが水に溶け出すものです。特に亜鉛メッキ鋼管を使用した建物に多いそうです。水内の酸素・塩素の作用により、長い年月を経てメッキがなくなり、錆びが出て腐食するとの事。また、現在では使用を禁止されていますが、未だに全国の水道管の約25%が鉛製の水道管が使用されているという現実。この鉛が水に溶け出し、その水道水を飲み続けると体外に排出されにくいという特性をもっています。体内に入った鉛は、脳炎や腎臓障害を引き起こし、不眠、疲労感や頭痛などの原因になる事もあるそうです。

水道水の中に発ガン性物質が含まれている?

そもそも私たちが利用している水道水は、安全なのでしょうか? 浄水場内では、不純物の沈澱・ろ過の後、水道水が飲めるようアンモニアやプランクトン、細菌類、有機物などを除去・浄化するために塩素消毒を行なっています。水道管へ送り出す前にその塩素の大部分は無くなっているのですが、しかし、完全に塩素を除去すると、水道水が家庭に送られる間に細菌が再度、繁殖する可能性があるので、1リットル中に0.1mg以上塩素が含まれているようになっています。その塩素が引き起こす問題点は下記のようなものがあります。

現在では、水道水に「安全」を求める事自体、難しいと言えます。安心して水を得るためには、自分でさらに浄水を行なうか、安全と言える水を購入するしかありません。すべての飲料水を市販のペットボトルでは、経済的に負担が多きくなりますし、蛇口をひねったら水が出てくるといった利便性もありません。そこで経済的で手軽さを兼ね備えたウォーターサーバーが注目されているのは、みなさまがご承知の通りで、「家族の安全・安心は自分の手で」が賢明ですよね。

塩素消毒が引き起こす問題点

  • カルキ臭
    この臭いは塩素そのものの臭いではなく、塩素が水中のアンモニアと反応する事で発生する臭い。水源の汚染がひどい地域ほど、水道水のカルキ臭は強くなります。
  • ビタミンを破壊
    水道水で野菜などを洗う際に、その食物中に含まれるビタミン類などの栄養素の10〜30%が失われると言われています。
  • タンパク質を破壊
    水道水で手洗い・洗顔をして肌がカサカサになってしまった経験はありませんか。これは、塩素が肌のタンパク質を破壊し、細胞にダメージを与えるためで、乾燥肌の原因やアトピー性皮膚炎が悪化する原因の一つにもなっています。
  • 発ガン性物質
    塩素が水中の有機物と化学反応を起こすと、発ガン性物質の一つであるトリハロメタンが発生し、大量に摂取すると肝臓や腎臓の機能障害を引き起こす危険性があることが最近の研究で判っています。

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